精密さや正確さが求められる大切なお仕事です
施工図からイメージを組み立てる拾い出し
建築の施工図をもとに、型枠が必要な壁や柱・床の寸法や形を割りだす作業です。平面の施工図から、どのような型枠がどこに何枚必要なのかを立体的にイメージします。ここに間違いがあると、建て込みや組み立ての際にうまくいかなくなってしまうため、慎重に行う必要があります。
拾い出した型枠の形状や寸法は加工図という図面にし、この加工図をもとに必要な資材を発注します。最初に行う作業ですが、その後の完成を決定する非常に重要な工程です。拾い出しに関しても、初心者の方には先輩スタッフが一からご説明いたしますので、ご安心ください。
必要な型枠を作る型枠加工
拾い出しにて作成した加工図を参考にして型枠を作成する作業を型枠加工といいます。単なる枠ではなく、流し込むコンクリートが固まった後に剥がしやすいように滑らかな塗装を施し、壁や床だけではなく階段などの細かい部分に合わせた合板の加工も行います。加工済みの型枠を搬入するため、型枠加工の作業は基本的には実際に建築の工事を行っている現場とは違う場所で行う必要があります。現場で組み立てながら並行して作業を行う場合もあり、その現場に合わせて臨機応変な対応をしていきます。
未経験の方や初心者の方には、現場ごとに丁寧にご説明をしますのでご安心ください。
型枠を組み立てる建て込み
型枠を実際に組み立てて固定する建て込みでは、線や印に合わせて型枠を組み上げていきます。ほんの数ミリのズレが大きなゆがみにつながるため、建て込みのクオリティーが建物の出来栄えを左右するといっても過言ではありません。
また、流し込まれたコンクリートによって圧力がかかるため、組み上げた型枠はチェーンなどで補強する必要があります。高い精度が要求されるため、責任感やプレッシャーなどが伴いますが、建物の完成のためには不可欠な作業です。決して簡単な作業ではありませんが、技術を身に付け経験を積むことで一生もののスキルが手に入ります。